弁護士法人とかち平野
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コスタリカに行ってきました

 今年の10月5日に,日本弁護士連合会の最も大きな催しである人権擁護大会が釧路市で開かれます。釧路弁護士会の会員は小笠原 寛会長,稲澤優 実行委員長,松浦 護事務局長のもとにその準備に追われています。大会では二つのシンポジウムが行なわれますが,その一つが,「未来へ響け生きものたちの歌声−北の大地から展望する 人と野生生物との共生−」というテーマで生物多様性の保全に向けての提言を行ないます。釧路弁護会からは荒井剛弁護士と私斉藤が実行委員となり準備を進めています。
 その一環として,今年の3月18日から22日まで,コスタリカに調査に行ってきました。
 コスタリカは,北をニカラグア,南をパナマに挟まれた中米の国です。 
 面積は北海道の4分の3です。主な産業はもともとはコーヒー・バナナの栽培でしたが,最近は米国インテル社を初めとするハイテク工業です。また観光産業も外貨獲得の重要な一翼を担っています。
我々も,エコツーリズム(一般的な定義として,自然環境を対象とし,それらを体験し学ぶとともに,対象となる地域の自然環境の保全に責任を持つ観光のあり方)に参加し,コスタリカの豊かな自然に触れてきました。
北部のグアナカステ自然保護地域では熱帯乾燥林の中で樹上のホエザルの群れを見たり,カーニョネグロのボートツアーでもホエザル,クモザル,アメリカンヘビ鵜,マルティンフィッシャー・キングフィッシャー(かわせみ),ロングノーズバット(こうもり),イグアナ,カイマン(わに)等の野生動物や,樹上に自生しているブロメリア等の植物を見ました。特に印象に残っているのは,トカゲの一種であるグリーンバシリスクです。引率してくれた現地の旅行会社の方が発見し,川面を10歩位走る様子を見ることができました。まさに忍者バシリ(走り)です。
中部のモンテベルデ自然保護区では,熱帯雲霧林(ほとんど,雲と霧に覆われている熱帯林)の中で,モルフォ蝶(光沢をもつメタリックブルーの美しい有名な〔私は今まで知りませんでしたが〕蝶)やパティラトンボマダラ蝶(羽が透明なガラス細工のような蝶)を見ることができました。アステカ族やマヤ族から神の象徴として珍重されたケツァールという美しい鳥やナマケモノを見ることはできませんでしたが,にわか自然保護家としては十分堪能できたエコツアーでした。富士山型の活火山であるアレナル火山のふもとにある,タバコンのスパ(温泉)も強行軍の視察旅行の中で,ほっとする時間でした。欲を言えば,明るいうちに到着し,ジャングルの中を流れる川自体が温泉であることをもっと実感してみたかったです。
サンホセ(コスタリカの首都)最後の夕食は打ち上げを兼ね,高台のレストランで行ないましたが,ネオンサインがないぶんシックかつスケールもそれなりに大きな素晴らしい夜景でした。
 自然を保護・保全し,野生生物を温存することがいかに価値のあること(幸せで潤いのある人生を送る上でもまた地域経済にとっても)であるかを実感した調査でした。

斉藤道俊 2006/04/10



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